トルコ旅行記#09 ~ 気球ツアー ~

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turkey balloon

明け方の5時、ドアを叩く音に起こされた。
熱気球は大気が安定している早朝に飛ばす必要があるらしい。
気球会社の迎えのバスにのって、まずはオフィスまで向かった。
オフィスには既に客が100人以上いただろう。
ここに来るまでにも、いくつかの気球会社の前を通ったし、
気球のバスケット(人が乗る部分)を積んだトラックともすれ違った。
熱気球の遊覧ツアーの相場は150~200ユーロであるから、
気球会社も乱立する訳だ。
ちなみに自分が利用したのはこの会社だ。
http://www.atmosferballoons.com/tr/index.html

カッパドキアは熱気球のツアーが有名とのことで、
是非とも乗ってみたいと思った。

カッパドキアのように起伏に富んだ地形で、
しかもそれが広範囲にわたっている所は、空から見るとより堪能できる。
特に熱気球であれば、奇岩のすれすれをかすめたり、
数百メートルの高度から俯瞰したりと、自在だ。
朝日に照らされた奇岩地帯は、その凹凸がより強調されていた。
岩の織り成す”ひだ”は、生き物のようにさえ見えた。

気球は風任せなのかと思ったていたが、
上下方向のみならず、平行移動や回転、空中停止など、自在に操れるらしい。
自分の気球の操縦士はフランス人で、
気球の競技会にも出ていると言っていた。確かに上手いなと思わせるものだった。

ただ、これだけ気球が多いと人材不足になるようで、
操縦士の技量不足に起因する事故もあるらしい。
気球会社の選択は、情報収集をした上で行う方が良いだろう。

ホテルに帰って朝食を取った後で、オトガル(バスステーション)に向かった。
予約したバスのチケットを午前中に受け取るよう言われていたのだ。

オトガルについて、カウンターのおっちゃんに、
「あの、デニズリ行きの便を予約している○○ですけど…」
と全部言い切らないうちに、
初見では強面に感じられた表情が見る見る崩れていって、
「おー!お前か、待ってたぞ!」と言った素振りで、肩をバシバシと。
今日の夜には早くもカッパドキアを発たねばならないのだ。

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