国際線のターミナルに来ると、チェックインカウンターは長蛇の列だった。
GWの終盤ともあって、日本人の姿が目立つ。
列に並んでは良い席の確保が困難に思えたので、自動チェックイン機を使ってみた。
特に問題なくチェックインは出来て、ペラペラの紙に印刷されたboarding passが出てきた。
出国審査を終え、お土産を買おうと思った。
会社などに配るお土産は空港で買う事にしている。
観光中は時間も無いし、お土産を持って歩くのも嫌なので。
トルコの名産品を売る、いわゆる土産物屋は一軒しかなかった。
アジア諸都市の空港に比べれば、商売っ気は強くないのかな。
しかし、価格の方は結構えげつないものであった。
競争原理が働かないとこうなる。
空港で買った物は以下の通り。
・ピスタチオ入りロクム
ロクムは色々な種類のものが売られていたが、個装されているのはこれだけであった。
個装されていないと、配るときに不便である。
・トルコ土産の定番、石鹸
バラ売りもしていたが、確か1個3ユーロだったと思う。
高い。
3ユーロも出せば、街中だと石鹸1ダースは買えるような気がするが。
帰ってから自分でも使ってみた。
色はレンガ色で、ヌルヌルになるけど泡立ちは良くなかった。
粘土遊びをしているような気持ちになった。
・ティーバック10個入り
こちらは確か1.5ユーロで安かった。
帰ってから自分でも飲んでみたが、
『そこらへんに生えてる雑草じゃないか?』と疑いたくなる程に青臭い味だった。
旅行中に良く飲んだチャイが美味しかったので、期待していたのだが。
配った人には謝っておいた。
・音楽CD
”Turkish Pop Best Hit 2″と言うCD。
帰りの便には空席がなく、往路のように席を移ることは出来なかったが、
まあまあ快適であった。
旅行中に目にした、あれこれの事などに思いを馳せていると、
ふと『ローマ人の物語』の事が頭に浮かんだ。
今読んでいる箇所が期せずして、コンスタンティノープル(イスタンブール)に遷都した、
コンスタンティヌス帝のところなのだ。
その『ローマ人の物語』も今年の9月に最終シリーズの『ローマ世界の終焉』が発刊され、
いよいよ終わりを迎える。
読み始めた当初は、出版元の新潮社に対して、
『一年に1シリーズずつ文庫化するなんてみみっちい事しないで、一気に出せよ』
と憤った事もあったが、いざ終わるとなると名残惜しい。
旅も同じで、無事に帰宅できた安堵と同時に
現実の生活へ戻らねばらならいと思うと一抹の寂しさはある。
後は余韻に浸るばかりである。
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