水曜日、日本はノー残業デーだ。
ドイツの昼以降に電話やメールが来る事は殆ど無い。
なので、4時に切り上げて駅に向った。
約10分の待ち時間で、EC(ユーロシティ)がやって来た。
このECの終着駅はストラスブールであった。
ドイツ駐在も余すところと1週間、
もう当分はドイツの電車に乗ることもないと思うと、
ストラスブールまで行ってしまおうかと言う衝動に駆られた。
思えばドイツではよく電車に乗った。
日本では長距離の移動は殆どが飛行機になってしまったが、
電車の旅行も良いものだと思う。
ウルムの駅を降りると、駅前にアインシュタインの記念碑があった。
20世紀を代表する科学者が生まれた町にしては、何とも控えめなものであった。
まずは大聖堂を目指して歩いた。
高さだけは世界一と聞いていたが、いやいや、なかなか立派である。
大聖堂付近はやたらと風が強かった。ビル風(尖塔風)であろうか。
次にドナウ川に向った。
ウルムには地図も何も持たずにきたので、
大聖堂からドナウ川へは、逆方向に歩いてしまった。
異変を察知して、早めに引き返して良かった。
ウルムは思っていた以上に大きな街で、ちょっと甘く見ていた感がある。
ドナウ河畔に至る途中に、『漁師の一角』と呼ばれる地区がある。
昔の家屋が残っており、水車があったりして、趣があった。
漁師の一角を過ぎて、ドナウ川に出た。
ここまで上流に来ると、この大河の流れはゆるやかで、ささやかなものに感じる。
川原の芝生では、
今晩のドイツ戦を待ちきれずに酒盛りを始めてる若者グループが何組かいた。
川の流れ同様、のどかである。
帰る前にラーツケラー(市庁舎にあるレストラン)でご飯を食べた。
“フランクフルト風”と書いてあるメニューを注文したのだが、
ピザが運ばれて来たのには驚いた。
ラーツケラー=伝統的なドイツ料理とは限らないようで。
味は美味しかった。
ウルムは観光するに十分値する街だと思う。
もっと早く、十分時間が取れる時に訪問すれば良かったかとも思う。
バイエルン州ではないが州境の街なので、バイエルンチケットで来る事が出来るらしい。
コメント