ドイツ編 7. ベルリン #04

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『壁』に向かう前に、ホテル・アドロンで小休止した。
ホテル・アドロンはブランデンブルク門横にある老舗ホテルで、
日本で言えば帝国ホテルのような感じ。
アドロンケーキと言うのを食べたが、7ユーロだった。
少々高い分、ウエイトレスのコは可愛かった。
流石は高級ホテル。
berlin cake

ポツダム広場の近くに壁が保存されている場所があるらしいので、そこに向かった。
ポツダム広場はベルリンの再開発地区で、東京で言えば汐留地区だろうか。
ガラス張りの高層ビルが乱立している。
ソニーセンターやフィルハーモニーもそこにある。

ポツダム広場で地下鉄を降り、歩いて向かう途中で壁の跡を示す『線』が現れた。
これに沿って行くと『壁』が現れた。
berlin wall

高さにして、高々数メートルの壁。
既に風化し始めているのか、所々鉄筋が見えている。
人類はこの壁を乗り越えるのに30年近くかかった。

現在のベルリンは思っていた以上に近代的な街で、明るい印象を受けた。
東西分断時の頃の街の雰囲気は知らないが、
その頃の重々しかったと想像される雰囲気は既に過去のものになったのだろう。
壁の記憶までは風化していない事を望むばかりだ。
berlin wall 2

いずれにせよ、ベルリンはもっと滞在していたいと思わせる都市であった。
その思いを抑えつつ、駅にむかった。
ちなみに、ベルリン中央駅に寿司バーがあった。
回転寿司だったのは驚きだった。
berlin sushi

帰りはニュルンベルクで乗り換えだった。
ICEは遅れて到着し、乗り継ぎのREに滑り込むように乗り込んだ。
しかし、乗り込んだREは電気系統にトラブルがあったらしい。
車内は非常灯しか点いておらず薄暗い。空調も止まっており、蒸し暑い。
『これは、いつ出発になるか分からないな』と思っていたら、おもむろに動き出した。
これが本当の見切り発車、みたいな。
本当に大丈夫??

動いている間は、窓から風が入ってきて、多少は涼しかった。
山間を走ると、草いきれが車内にも流れ込んで来た。
夏の匂いがした。

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