ドイツ編 9. ウルム

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水曜日、日本はノー残業デーだ。
ドイツの昼以降に電話やメールが来る事は殆ど無い。
なので、4時に切り上げて駅に向った。
約10分の待ち時間で、EC(ユーロシティ)がやって来た。
このECの終着駅はストラスブールであった。

ドイツ駐在も余すところと1週間、
もう当分はドイツの電車に乗ることもないと思うと、
ストラスブールまで行ってしまおうかと言う衝動に駆られた。

思えばドイツではよく電車に乗った。
日本では長距離の移動は殆どが飛行機になってしまったが、
電車の旅行も良いものだと思う。

ウルムの駅を降りると、駅前にアインシュタインの記念碑があった。
20世紀を代表する科学者が生まれた町にしては、何とも控えめなものであった。
ulm Einstein

まずは大聖堂を目指して歩いた。
高さだけは世界一と聞いていたが、いやいや、なかなか立派である。
大聖堂付近はやたらと風が強かった。ビル風(尖塔風)であろうか。
Ulm Cathedral

次にドナウ川に向った。
ウルムには地図も何も持たずにきたので、
大聖堂からドナウ川へは、逆方向に歩いてしまった。
異変を察知して、早めに引き返して良かった。
ウルムは思っていた以上に大きな街で、ちょっと甘く見ていた感がある。

ドナウ河畔に至る途中に、『漁師の一角』と呼ばれる地区がある。
昔の家屋が残っており、水車があったりして、趣があった。
ulm Fischer Viertel

漁師の一角を過ぎて、ドナウ川に出た。
ここまで上流に来ると、この大河の流れはゆるやかで、ささやかなものに感じる。
ulm Donau river

川原の芝生では、
今晩のドイツ戦を待ちきれずに酒盛りを始めてる若者グループが何組かいた。
川の流れ同様、のどかである。

帰る前にラーツケラー(市庁舎にあるレストラン)でご飯を食べた。
ulm city hall

“フランクフルト風”と書いてあるメニューを注文したのだが、
ピザが運ばれて来たのには驚いた。
ラーツケラー=伝統的なドイツ料理とは限らないようで。
味は美味しかった。

ウルムは観光するに十分値する街だと思う。
もっと早く、十分時間が取れる時に訪問すれば良かったかとも思う。
バイエルン州ではないが州境の街なので、バイエルンチケットで来る事が出来るらしい。

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