トルコ旅行記#02 ~ イスタンブール到着 ~

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快適なトルコ航空であっても12時間のフライトは疲れる。
そして、飛行機を降りた後には、
海外旅行に於ける最初の、場合によっては最大の、難関が待ち受けている。
空港から市街地への移動だ。最も緊張を要するイベントだと思う。
大きな荷物を抱えて、その土地の事も未だ分からないままに。
悪さを企む者から見れば、ネギを背負った鴨にしか見えないであろう。

そんな折も折、トルコの洗礼を受ける事になった。

空港からの移動は、ホテル経由でピックアップサービスを予約していた。
空港の制限エリアから出ると、大勢の送迎業者が名前を書いた紙を手に待っている。
彼らの前を2~3往復しただろうか、見世物になったようで結構恥ずかしい。
しかし、終に自分の名前もホテルも見つけられなかった。
予約がなされていなかったのだ。

ただ、このようなケースがあるとは情報を得ていたので、意外と冷静でいられた。
ピックアップサービスの料金が通常のタクシーと大差がないので、
すんなり諦めがついたのかもしれない。
当然、ホテルには問い合わせ且つ苦情の電話を入れた。

ホテルに向かう前にトルコ航空のカウンターで、帰国便のリコンファームをすることにした。
トルコ航空はリコンファームが必要と言われ、欧米系のエアラインに比べ不便な点だ。
驚いたのは、トルコ航空のグランドスタッフ(地上職員)の態度の悪さだ。
全てのトルコ人が親日家という訳ではないらしい。
CAの愛想のよさとは対照的だった。
尤も、他の国でも感じの良いグランドスタッフは見たことが無いが。

ホテルのチェックインを済ませ部屋に入ると、
どこかのモスクから、礼拝の放送?が結構な音量で聞こえて来た。
イスラム世界に来たのだと実感する。

そして、イスタンブールは、坂の町であった。
神戸や香港、サンフランシスコなど、世界の港町の多くは坂の町だ。

その日はあいにくの雨で、すでに暗くもなっていたので、
とりあえずホテルの近くを散策したり、飲み物を買ったりすることにした。

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