エジプシャンバザールの近くには、
アジア側へ行くフェリーやポスポラス海峡クルーズ船の埠頭があるので、
そこからアジア側へ渡る事にした。
ただその前に、夜行バスの予約をする事にした。
今回の旅程は、以下のようになっている。
イスタンブール
↓(飛行機: イスタンブール→ネブシェヒル)
カッパドキア
↓(高速バス: カッパドキア→デニズリ)
パムッカレ
↓(高速バス: デニズリ→イズミール)
イズミール
↓(飛行機: イズミール→イスタンブール)
イスタンブール
国内線の飛行機はホームページで既に予約&購入している。
バスは日本からの予約が難しいので、現地で購入する事にしていた。
デニズリ→イズミールであれば
乗る前にオトガル(バスステーションの事)で購入しても良いと思う。
一方、カッパドキアは小さな村で、カッパドキアを発着するバスは本数が少ない。
カッパドキア最寄の都市である、ネブシェヒルやカイセリ発着なら本数も多いのだが、
そこまで移動するのは手間なので避けたいところだ。
また、カッパドキア→デニズリは主要観光地間の路線であり満席になる恐れもあったので、
カッパドキア発の便を予約する事にした。ついでなので、デニズリ→イズミールの方も。
予約はカード会社の旅行デスクに依頼する事にした。
世界の主要都市には現地デスクがあるので、このような場合には心強い。
カードの年会費を払うと、良い事もある。
フェリーに乗る前に、イスタンブール名物のサバサンドを食べた。
やはりこれを食べないわけには行かない。
熊本に行ったら馬刺しを食べなきゃ、みたいなノリで。
そうこうしているうちに、次のアジア行きのフェリーが来たので乗船する事にした。
アジア側へは約20分。意外と距離がある。
こちらに来るまでは、両岸の距離はもっと近く、
両者を隔てるボスポラス海峡は川のような感じかと思っていた。
しかし、紛れも無い海である。
なるほど、洋の東西の隔たりはそう簡単には越えられないのだ。
アジア側に着いてから、海沿いの道を歩いて『乙女の塔』へ向かった。
このあたりは夕日がキレイな事で有名らしい。
確かに海を眺めるベンチには若いカップルの姿が目立つ。
その中には、ヒジャブ姿(スカーフで髪を隠すイスラム教徒の格好)の女性もいて、
ちょっと驚いた。
チュニジアのジャスミン革命に端を発する一連の暴動は、
イスラム世界の抑圧された性がその伏線にあると見る向きもある。
なのでお酒に加えて、恋愛も一応は許されているトルコでは、暴動は起きないだろうな。
乙女の塔の対岸のチャイハネ(露天カフェみたいなところ)でチャイを飲みながら、
そんな事を考えてみた。
既に時刻は7時頃、西日が海面を金色に照らしていたが、サマータイムのためにまだ日は高い。
夕日までは待てないのでアジア側を後にする事にした。
今度は来たのと反対に、アジア側からヨーロッパ側へ向かうフェリーだ。
ちょうど勤め帰りのラッシュ時らしく、埠頭は大変な人込みであった。
ただフェリーに乗り込むと、ラッシュとは逆方向なので乗客はまばらだった。
フェリーは三階建ての大きな船で、3階のオープンデッキに席を取った。
来た時よりも冷たさを増した潮風が、歩き疲れた身体を心地よく冷ましてくれるようだ。
船が埠頭を離れてしばらくの間、何羽ものカモメが船について来た。
船と同じ速度で並走するので、空中で止まっているように見えた。
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