朝、窓から見下ろす街は通勤する人で慌しく見えた。
朝食を済ませ、街を散策した。
昼と夜とでは、また違った印象を受ける。
名残惜しくはあるが、早々に切り上げて帰路に着くことにした。
慌しくも午後1時の便に乗らねばならない。
チェックアウトを済ませ、タクシーを呼んでもらった。
しかし一向に来ない。
トルコのタクシーは(トルコに限らず海外一般に?)やきもきさせる。
することも無いので、
「昨晩はコンサートしてたね~」などと、
ベルボーイに話かけてみた。
「どこから来たの?」と聞いて来るので、
「日本です」と答えた。
すると、「マリノスや浦和レッズは知ってますか?」と。
ビックリした。
異国の、日本人の姿も殆ど無い地方都市で、
Jリーグのクラブ名が出てくるとは。
セリエAやプレミアリーグならまだしも。
何でそんな事を知ってるのか聞くと、
「僕、サッカーが趣味なんです」と言う事らしい。
「そう言えば、2002年のワールドカップは日本とトルコが戦ったよね!」と話に乗ってみれば、
「ええ」嬉しそうにしていた。
トルシエジャパンは大会本戦でベスト8をかけトルコと戦い敗れたのだ。
日本にとっては苦い思い出である。
30分は待たされただろうか。
やっと来たタクシーで空港に向かった。
例によって運転は荒い。
つじつまは合うかもしれない。
しかし、遅れて来て飛ばすより、
早く来て安全運転をしてもらう方が良いのだが。
イズミールからイスタンブールへ向かい、
イスタンブールで国際線に乗り継いで成田へ発つ。
この乗り継ぎが今回の旅程で唯一、リスクのある行程だったと思う。
時刻表では、14:05イスタンブール着の、16:55イスタンブール発なので、
乗り継ぎ時間は2時間50分だ。
そして案の定と言うべきか、イズミール発は定刻から30分遅れた。
わずか50分程度のフライトでも機内食が出た。
CAは食事を配り終えたと思ったら、取って返すように回収を始めた。
最後の方は急いでかきこむ必要があった。
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